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会計編

ここでは「財務・会計」について書かれた書籍のうち、基本的な内容が網羅されており、かつ分かりやすいものを厳選して紹介しています。株式投資をする上で、会計の知識は必須です。

あまり細かい内容まで踏み込んで学習する必要はありませんが、ここで紹介する書籍のうち、①決算書類(財務諸表)の読み方について書かれているもの②企業価値評価について書かれているものをそれぞれ1冊ずつ読み込めば、損益計算書をはじめとした各種決算書類を分析するための最低限の知識は身に付きます。

1.図解 最新版 決算書を読みこなして経営分析ができる本

著者:高橋淳子

第1章:決算書の基本は「5つの箱」にあり
第2章:貸借対照表からはこんなことが見抜ける
第3章:貸借対照表をとことん読みこなす
第4章:損益計算書の基本構造はこうなっている
第5章:損益計算書と連結計算書類で「利益」に強くなろう
第6章:付加価値を意識すれば生産性を高められる
第7章:損益分岐点までおさえれば採算管理は万全
第8章:資金繰りはこうやって改善する
第9章:キャッシュフロー経営の実践

この本は、貸借対照表や損益計算書などの決算書類について、それぞれの構成や各書類の関係、読み方、あるいは基本的な比率の見方について、網羅的に書かれています。

この本の良いところは、基本をきちんと押さえてくれているため、初学者でも理解しやすい内容であるのは勿論のこと、財務分析をする上で、重要であるにも関わらず見落としがちな「注記」についても書かれている点です。

そして、各比率を見る上で、その見方だけでなく、それぞれの比率を見る上で気を付けるべき点、落とし穴になるところ等も書かれています。個人的には、第7章の固定費と変動費の分解に関する内容が非常に勉強になりました。これから財務分析を勉強する人も、ある程度財務分析の経験がある人も、読んでおくことをお勧めします。

2.日経BP社 実践MBA② MBAバリュエーション

著者:森生明

基礎編 道具の理解 -経営のグローバル共通言語
 第一章:企業価値という共通語
 第二章:企業価値を決める要因
 第三章:会社の値段と企業価値の違い
実務応用編 株価算定とM&Aの実務
 第四章:会社の値決めの実際1 -市場による評価
 第五章:会社の値決めの実際2 -会社を買収する場合
 第六章:M&Aによる価値創造のしかけ
 第七章:M&A現場の実況中継 -A社を買収せよ
 第八章:「良い」M&Aと会社経営

この書籍は、米国の大手投資銀行や日本企業において、M&Aの第一線で活躍した著者が、M&Aという視点から企業価値評価の方法論を体系的に取りまとめたものです。

この本の特筆すべき点は、何と言ってもその分かりやすさです。企業価値評価というと、米国のエリートなど一握りの優秀な人が学ぶ難解なファイナンス理論のようであり、牽制してしまいそうですが、本書ではその内容を極めて易しい言葉で簡潔に説明してくれています。

この一冊をきちんと理解すれば、他の難解な専門書を10冊読むよりも、企業価値評価について深く理解できるのではないでしょうか。大切なことは、どんなことでも「根本的なこと、基本的なことを100%理解する」ことだと思います。本書はそれにうってつけの良書と言えるでしょう。そして、株式投資をする上で必要となる企業価値評価の知識という意味では、本書の内容を理解するだけで十分です。

本書を読めば、DCF法を用いた本格的な企業価値評価の流れや、PERなどを用いた倍率評価の意味、そして、それらは実は根本的には繋がっているという事がきっちりと理解できるようになります。投資の核ともいえる企業価値評価の基礎を学ぶのであれば、これ以上の本はないと思います。ぜひ一冊手元に置いて頂き、じっくりと読んでみてください。

3.バリュエーションの教科書~企業価値・M&Aの本質と実務~

著者:森生明

第Ⅰ部 企業価値算定(バリュエーション)の基本構造
 第1章:企業価値は財務諸表にどう表れるのか
 第2章:基本公式から一歩深掘りする
 第3章:DCF評価と倍率評価は、実は同じ
第Ⅱ部 基本構造から読み解くM&Aの世界と資本主義社会の課題
 第4章:日本の株式市場は「サヤ取り天国」なのか
 第5章:事業や業界を再編するM&A活動
 第6章:日本市場に押し寄せる資本の論理とその課題・限界
第Ⅲ部 実務応用編 理論と実務の橋渡しの試み
 第7章:リスクを数字にする方法
 第8章:経営支配権を売り買いするM&Aの世界
 第9章:リスクマネジメントをオプションで捉える
 第10章:株式のオプション価値と事業再生

この本は、先に紹介した「日経BP社 実践MBA② MBAバリュエーション」の改訂版と言える書籍です。

「日経BP社 実践MBA② MBAバリュエーション」は初版が2001年とひと昔前であり、そこからさまざまな出来事がありました。そうした出来事を踏まえ、より現在の環境にマッチした内容を新たに書き加えて出版されたのが本書です。目次を見てもわかるとおり、前著にはなかった「オプション」に関する章が新たに加わっており、また、各章で出てくる話題も、より最近のものとなっています。

とは言え、前著と本書で主張が大きく変わっているかというと、そんな事は全くありません。分かりやすさも当然継承されています。したがって、企業価値評価の基本を学ぶという意味では、どちらか一冊を読み込めば十分だと思います。余談ですが、私はこの著者の分かりやすさに惚れてしまったため、著者の書籍は全て購入しました。

それほど分かりやすく、内容が濃い良書となっています。ぜひ、どちらか一冊、あるいは両方を手に取ってみてください。

4.企業分析シナリオ[第2版]

著者:西山茂

 

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